ああ、今日もいつものもうろう感。
朝の7時に目覚め、10時まで何もできない。
薬の効きが強いのだろう、幻覚じみた現実と夢の境い目を行き来する。
いつものグレーゾーンだ。
誰にもこの辛さは分からないだろう、自分も説明できる自信がない。
人生はあの日から狂ってしまった。何もかも狂ってしまったんだ。
胸を張って出社した新たな職場。
希望に満ち溢れ、やる気に満ち溢れ、何もかもに挑戦したんだ。
何もかもが努力で何とかなると信じきっていた。
いや、そうなるはずだった。
突然の異動、それは新たなる挑戦と心を弾ませた。
でも違った。
全然、違ったんだ。
そこは、正直者にはつらい汚職の巣くつだった。
何もかもを嘘で固める。
作りあげていくのは嘘のストーリー達。
それが仕事で、それが当たり前。
ああ、空を見上げるがそこには星はない。
厚い雲がその存在を殺している。
希望の光なんて、ここには届かないだ。
そう、自分を生きながら殺すことが大切だと感じる。
もう、自分には限界だった。
今、思えば、うん。
うん、よく頑張ったんだ。
自分が見ていた。
私は、僕は、俺は、みんな頑張ったんんだ。
もう分かっていた。その日が来るのは。
いつか必ずやってくると。
もう頑張らなくていいんだよ。
嬉しかった、悲しかった、死にたかった。
ドクターストップ。
主治医は言った。
産業医も言った。
カウンセラーも言った。
ゆっくり休もう。
でも、まだ光が見えないんんだ、私の、僕の、俺の、その空には。
心はぐちゃぐちゃにかき混ぜられたまま。
白い塗料に、目一杯の黒い塗料を入れたんだ。
真っ黒になるように、まだまだ足りない。
まだまだ足りないんだよ。
真っ黒にしないといけないんだ、闇のように。
1年が過ぎた。
2年が過ぎた。
3年が過ぎる。
自分はどうしたい?どうするべきなのか?
まだ答えなんて出ない。
でも、一歩。
一歩を踏み出さなくちゃ。
光を見つけに行かなきゃ。
闇は深い、雲は厚い。
「心を信じて」、「もう十分に傷ついた」
光が見えるところに向かって進もう。
一緒に進もう。
君が一緒にいてくれることは知ってる。
あの時のように、素敵な気持ちになりたいんだ。
信じよう、私には、僕には、俺にはできるんだ。
光を取り戻しに。